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「とても創造的」、スバルバルの種子保存施設に国連事務総長も感嘆 [地球温暖化]



【9月3日 AFP】ノルウェーを訪問中の潘基文(パン・キムン、Ban Ki-moon)国連事務総長は2日、スバルバル(Svalbard)諸島にある種子保存施設を見学した。

 見学後の記者会見で潘事務総長は、「われわれは今日、困難な問題に直面しているが、その最たるものが、増加する人口への食糧供給を気候変動下でどのように確保するかだ」と指摘。「この施設に保管されている種子は、その助けとなる。持続可能な食料生産はこのような北極圏の環境では難しいかもしれないが、農作物の多様性を保存することで可能になる」と述べた。

「地球最後の日」に備えて重要な種子を保管する目的で2008年2月に開設された同施設では、最大450万種の種子を保存できる。現在、保管しているのは、世界22か国25機関から預けられた40万種の種子だ。

 施設内の気温をマイナス18度に保つエアロックを通って内部に入った潘事務総長は、種子が保管されたプラスチックの箱に興味深そうに見入った。

「保存場所が国ごとに並んでいて、非常に創造的だ。未来の世界を維持しようという考え方に感動した」

 また、事務総長は施設内の寒さにも驚いたようで、「とても寒い。北極圏より寒い。唇が凍り付いてしまった」と話した。

 潘事務総長は、12月にコペンハーゲン(Copenhagen)で開かれる気候変動枠組み条約第15回締約国会議(COP15)を前に北極圏を視察している。(c)AFP

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