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【9月10日 AFP】ドイツの再生可能エネルギーグループ、リヒトブリック(Lichtblick)と同国の自動車大手フォルクスワーゲン(Volkswagen、VW)は9日、ガスを動力源とする小型コージェネレーション(熱電併給)設備を家庭の地下に設置し、1年以内に原子炉2基分の発電を目指すと発表した。
両社の共同声明によると、「SchwarmStrom(群れの力の意)」と呼ばれるこのプロジェクトでは、暖房や給湯だけでなく電力の供給も行い、余剰電力は地元に売却する。
ドイツが原子力発電所や石炭火力発電所を放棄する日が近づく一助となるほか、風力発電や太陽光発電の不安定さを補うこともできるという。
さらに、二酸化炭素(CO2)の排出量も従来型のコージェネレーション設備に比べ最大60%削減できるという。
来年には10万機が稼働し、原子炉2基分に相当する2000メガワットを発電する予定だ。
ドイツ経済研究所(DIW)の研究員はAFPに対し、「プロジェクトの規模が想定通りになれば完全に実行可能だ」と語る。
リヒトブリックによると、干ばつにより原子炉の冷却ができない場合や風が吹かず風力タービンが回らない場合など、緊急に発電が必要な場合に今回の設備を稼働できる点もメリットとして挙げられる。
VWは同社の人気車種ゴルフ(Golf)に搭載されているのと類似のガスエンジンを提供する。
家庭へのコージェネレーション設備設置自体は新しいアイデアではないが、設備導入後もリヒトブリックが管理を行う点は新しい。
各家庭は約5000ユーロ(約67万円)を支払って設備を導入すると、暖房費が従来より安くなるほか、設備を設置していることによるちょっとした「間貸し料」が入る。さらに年末にはリヒトブリックの売電による収入に応じてボーナスも支給される。(c)AFP/Aurelia End
【9月8日 AFP】英国の自然科学者チャールズ・ダーウィン(Charles Darwin)が、1831~36年に測量船ビーグル(Beagle)号で航海した軌跡をたどるスクーナー船「タラ(Tara)号」が5日、フランス・ロリアン(Lorient)の港を出航した。
同号は今後3年間で、ダーウィンがたどった航路を含む15万キロを航海し、あらゆる生物の進化の元となった海洋生物への気候変動の影響を調査する予定だ。(c)AFP
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【9月8日 AFP】図は、人間の活動による二酸化炭素の平均排出量を示したもの。(c)AFP
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【9月5日 AFP】ウシのゲップには温室効果ガスであるメタンガスが含まれているが、オーストラリアの研究チームは4日、海草をウシの飼料にすることでこのメタンガスの放出量を減らす研究に着手したことを明らかにした。
ジェームズクック大学(James Cook University)のトニー・パーカー(Tony Parker)氏によると、世界で排出されているメタンガスの20パーセントが家畜のウシから発生しており、その主な原因は飼料にあるという。
世界のウシの少なくとも50%が途上国で飼育されているが、その大半は熱帯地域にあり牧草の質は冬になると低下し、ウシから発生するメタンガスが増える傾向がある。研究チームによると藻などの海草は陸上の草よりも繊維質が少ないうえにでんぷんが多いので牧草よりはるかに消化がよい。このため海草をウシの飼料にするとメタンガスの放出を抑制できるという。
オーストラリアで飼育されている1億2000万頭のヒツジ、ウシ、ヤギなどの家畜が出すメタンガスは、1年間に同国で放出される温暖効果ガスの約12%を占め、温暖効果ガスの放出源として同国で3番目に大きい。
さらに海草をウシの飼料にすればもう1つメリットがある。海草は農業廃水に含まれる窒素やリンなどを吸収する性質があるが、沿岸部の養殖業者がこの目的で海草を利用した例はほとんどなかった。大量に発生する海草を処分する方法がなかったからだ。
今週シドニー(Sydney)でグレートバリアリーフの生態系は温暖化と化学物質を含む廃水の影響で深刻な影響を受けるおそれがあるとの報告書が発表された。
窒素などの栄養分を大量に含む農業廃水はその原因の1つだと指摘するパーカー氏は自らの研究について「私はこの研究を『リーフ・アンド・ビーフ』プロジェクトと呼びたい。海草を利用して畜産業者と水産物の養殖業者を豊かにし、グレートバリアリーフの環境も守れるという壮大な循環につながる可能性があるからだ」と述べた。(c)AFP
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【9月4日 AFP】国際環境保護団体「グリーンピース(Greenpeace)」によると、グリーンランドの氷床は予想以上に急速に溶けており、これが海面上昇に与える影響は過去7年で2倍に増大したという。自然保護団体の国際自然保護基金(WWF)は2日、北極圏における地球温暖化は、洪水を引き起こしたり気候変動の影響をさらに拡大し、全世界人口の4分の1に影響を及ぼす可能性があるとする報告書を発表した。(c)AFP
【9月4日 AFP】ドイツ西部ボーフム(Bochum)の技術専門大学で2日、ソーラーカー「BOcruiser」が披露された。同大が開発したBOcruiserは、オーストラリアで今月開催される世界大会に出場し、2週間かけて北部ダーウィン(Darwin)から南部アデレード(Adelaide)まで3000キロ走破を目指す。(c)AFP
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【9月3日 AFP】ノルウェーを訪問中の潘基文(パン・キムン、Ban Ki-moon)国連事務総長は2日、スバルバル(Svalbard)諸島にある種子保存施設を見学した。
見学後の記者会見で潘事務総長は、「われわれは今日、困難な問題に直面しているが、その最たるものが、増加する人口への食糧供給を気候変動下でどのように確保するかだ」と指摘。「この施設に保管されている種子は、その助けとなる。持続可能な食料生産はこのような北極圏の環境では難しいかもしれないが、農作物の多様性を保存することで可能になる」と述べた。
「地球最後の日」に備えて重要な種子を保管する目的で2008年2月に開設された同施設では、最大450万種の種子を保存できる。現在、保管しているのは、世界22か国25機関から預けられた40万種の種子だ。
施設内の気温をマイナス18度に保つエアロックを通って内部に入った潘事務総長は、種子が保管されたプラスチックの箱に興味深そうに見入った。
「保存場所が国ごとに並んでいて、非常に創造的だ。未来の世界を維持しようという考え方に感動した」
また、事務総長は施設内の寒さにも驚いたようで、「とても寒い。北極圏より寒い。唇が凍り付いてしまった」と話した。
潘事務総長は、12月にコペンハーゲン(Copenhagen)で開かれる気候変動枠組み条約第15回締約国会議(COP15)を前に北極圏を視察している。(c)AFP
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家庭地下で発電、再生可能エネルギー促進なるか ドイツ [地球温暖化]
【9月10日 AFP】ドイツの再生可能エネルギーグループ、リヒトブリック(Lichtblick)と同国の自動車大手フォルクスワーゲン(Volkswagen、VW)は9日、ガスを動力源とする小型コージェネレーション(熱電併給)設備を家庭の地下に設置し、1年以内に原子炉2基分の発電を目指すと発表した。
両社の共同声明によると、「SchwarmStrom(群れの力の意)」と呼ばれるこのプロジェクトでは、暖房や給湯だけでなく電力の供給も行い、余剰電力は地元に売却する。
ドイツが原子力発電所や石炭火力発電所を放棄する日が近づく一助となるほか、風力発電や太陽光発電の不安定さを補うこともできるという。
さらに、二酸化炭素(CO2)の排出量も従来型のコージェネレーション設備に比べ最大60%削減できるという。
来年には10万機が稼働し、原子炉2基分に相当する2000メガワットを発電する予定だ。
ドイツ経済研究所(DIW)の研究員はAFPに対し、「プロジェクトの規模が想定通りになれば完全に実行可能だ」と語る。
リヒトブリックによると、干ばつにより原子炉の冷却ができない場合や風が吹かず風力タービンが回らない場合など、緊急に発電が必要な場合に今回の設備を稼働できる点もメリットとして挙げられる。
VWは同社の人気車種ゴルフ(Golf)に搭載されているのと類似のガスエンジンを提供する。
家庭へのコージェネレーション設備設置自体は新しいアイデアではないが、設備導入後もリヒトブリックが管理を行う点は新しい。
各家庭は約5000ユーロ(約67万円)を支払って設備を導入すると、暖房費が従来より安くなるほか、設備を設置していることによるちょっとした「間貸し料」が入る。さらに年末にはリヒトブリックの売電による収入に応じてボーナスも支給される。(c)AFP/Aurelia End
ポスト京都時代のエネルギーシステム 分散型電源と再生可能エネルギー
- 作者: 井熊 均
- 出版社/メーカー: 北星堂書店
- 発売日: 2007/12/26
- メディア: 単行本
タグ:再生可能エネルギー
世界一有名なマウンテンゴリラが死亡、映画『愛は霧のかなたに』にも出演 [動物愛護]
【9月16日 AFP】アフリカの奥地でマウンテンゴリラの保護に命をかけた女性霊長類学者ダイアン・フォッシー(Dian Fossey)の実話を映画化した『愛は霧のかなたに(Gorillas in the Mist)』に出演し、世界で最も有名なマウンテンゴリラとなった「タイタス(Titus)」が14日、ルワンダの山中で死亡した。35歳という高齢だった。
ルワンダの公園管理当局によると、タイタスは同国北西部のヴィルンガ(Virunga)山地で暮らしていたが、前週になって病気で動けなくなっていたという。
英BBCが2008年、「タイタス:ゴリラ・キング」と題するドキュメンタリーを制作したこともあり、タイタスは「ゴリラ・キング」の名称でも知られていた。
タイタスは、その生涯を通じて研究者らにつぶさに観察されてきた。なかでも最も有名なのは、1970年代にタイタスの群れを観察していたダイアン・フォッシーだ。フォッシーは人里離れたヴィルンガ山中の小屋に独りで暮らし、大好きなゴリラたちに囲まれる日々を送った。密猟者やゴリラの生息地で牛を放牧する村人たちからゴリラを守ろうと、孤独な闘いを続けたが、1985年に何者かになたで切りつけられ、命を落とす。フォッシーの生涯は、ハリウッド映画『愛は霧のかなたに』で永遠に刻まれることとなった。
タイタスとフォッシーの絆は、今後も途絶えることはないだろう。タイタスは、フォッシーの小屋の跡地のそばに作られたゴリラの墓地に葬られることになるからだ。
埋葬の日程は未定だ。群れのゴリラたちがタイタスの死を悼み、死骸を清めようとしているため、死骸を移送するのは現時点では難しいという。(c)AFP
ルワンダの公園管理当局によると、タイタスは同国北西部のヴィルンガ(Virunga)山地で暮らしていたが、前週になって病気で動けなくなっていたという。
英BBCが2008年、「タイタス:ゴリラ・キング」と題するドキュメンタリーを制作したこともあり、タイタスは「ゴリラ・キング」の名称でも知られていた。
タイタスは、その生涯を通じて研究者らにつぶさに観察されてきた。なかでも最も有名なのは、1970年代にタイタスの群れを観察していたダイアン・フォッシーだ。フォッシーは人里離れたヴィルンガ山中の小屋に独りで暮らし、大好きなゴリラたちに囲まれる日々を送った。密猟者やゴリラの生息地で牛を放牧する村人たちからゴリラを守ろうと、孤独な闘いを続けたが、1985年に何者かになたで切りつけられ、命を落とす。フォッシーの生涯は、ハリウッド映画『愛は霧のかなたに』で永遠に刻まれることとなった。
タイタスとフォッシーの絆は、今後も途絶えることはないだろう。タイタスは、フォッシーの小屋の跡地のそばに作られたゴリラの墓地に葬られることになるからだ。
埋葬の日程は未定だ。群れのゴリラたちがタイタスの死を悼み、死骸を清めようとしているため、死骸を移送するのは現時点では難しいという。(c)AFP
グローバリゼーションが少数民族の食の多様性を脅かしている、FAO [環境問題]
【9月9日 AFP】国連食糧農業機関(Food and Agriculture Organisation、FAO)は8日、少数民族のコミュニティーにおける作物の豊かな多様性が、グローバリゼーションを通じた西洋の食習慣の拡大により脅かされているとする報告書を発表した。
農作物にかつて見られていた遺伝的多様性は、その約4分の3が過去100年の間に失われてしまったという。
世界各地のへき地にある少数民族の社会では、多種多様な野菜と果物から食材を選べるのに対し、工業化された西側社会では4つの商品作物(小麦、コメ、トウモロコシ、大豆)に過大に頼っているとも指摘している。
伝統食品には多くの場合、体に良い微量栄養素が豊富に含まれている。コミュニティーによっては、加工食品の導入が健康被害を及ぼしているケースも見られるという。FAOのバーバラ・バーリンゲーム(Barbara Burlingame)氏は、「伝統食品から市販食品やコンビニ食品への切り替えは、肥満や糖尿病、高血圧などの食事関連の病気の増加を伴うことが多い」と説明する。
食のグローバリゼーションにより脅かされているコミュニティーの例としては、住民661人が387の食材から選ぶことができるミャンマーとの国境に近いタイのカレンコミュニティー、薬草と緑葉野菜、野生の果物35種に恵まれたケニアのマサイコミュニティー、トナカイ肉やワモンアザラシなど野生生物の食材79種類が身近にあるカナダ北部・バフィン湾(Baffin Bay)のイヌイットコミュニティーなどが挙げられるという。(c)AFP
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農作物にかつて見られていた遺伝的多様性は、その約4分の3が過去100年の間に失われてしまったという。
世界各地のへき地にある少数民族の社会では、多種多様な野菜と果物から食材を選べるのに対し、工業化された西側社会では4つの商品作物(小麦、コメ、トウモロコシ、大豆)に過大に頼っているとも指摘している。
伝統食品には多くの場合、体に良い微量栄養素が豊富に含まれている。コミュニティーによっては、加工食品の導入が健康被害を及ぼしているケースも見られるという。FAOのバーバラ・バーリンゲーム(Barbara Burlingame)氏は、「伝統食品から市販食品やコンビニ食品への切り替えは、肥満や糖尿病、高血圧などの食事関連の病気の増加を伴うことが多い」と説明する。
食のグローバリゼーションにより脅かされているコミュニティーの例としては、住民661人が387の食材から選ぶことができるミャンマーとの国境に近いタイのカレンコミュニティー、薬草と緑葉野菜、野生の果物35種に恵まれたケニアのマサイコミュニティー、トナカイ肉やワモンアザラシなど野生生物の食材79種類が身近にあるカナダ北部・バフィン湾(Baffin Bay)のイヌイットコミュニティーなどが挙げられるという。(c)AFP
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タグ:少数民族
「エアーズロック」頂上はトイレではありません!豪旅行関係者が指摘 [環境問題]
【9月9日 AFP】入山禁止も検討されている、オーストラリア中部にある「エアーズロック(Ayers Rock)」の名で有名な巨大な岩山「ウルル(Uluru)」で、観光客たちが排泄物を垂れ流している実態を、8日の地元紙ノーザンテリトリー・ニュース(Northern Territory News)が報じた。
ツアー・オペレーターのアンドリュー・シンプソン(Andrew Simpson)氏によると、ウルルへの登頂は長時間におよぶため、観光客は途中でよく便意をもよおすという。ウルルは先住民アボリジニの聖地で、アボリジニは1985年に所有権が返還されている。
「頂上に到着しても、そこにトイレはない。たいていの観光客はトイレットペーパーを隠し持っており、神聖なその場所で用を足してしまうんだ」(シンプソン氏)
地元当局はウルルについて、入山禁止措置も含む管理計画案を検討している。ノーザンテリトリー・ニュース紙は、シンプソン氏の証言はこの動きを加速するかもしれないと伝えている。
豪国立公園当局は7月、文化・安全面の理由から、観光客の入山を禁止する計画を検討していると発表。ピーター・ギャレット(Peter Garrett)環境相もこうした動きを支持していた。一方で、ケビン・ラッド(Kevin Rudd)首相は、年間約35万人の観光客が訪れるウルルが入山禁止になった場合、「非常に悲しいことになる」と語っている。(c)AFP
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ツアー・オペレーターのアンドリュー・シンプソン(Andrew Simpson)氏によると、ウルルへの登頂は長時間におよぶため、観光客は途中でよく便意をもよおすという。ウルルは先住民アボリジニの聖地で、アボリジニは1985年に所有権が返還されている。
「頂上に到着しても、そこにトイレはない。たいていの観光客はトイレットペーパーを隠し持っており、神聖なその場所で用を足してしまうんだ」(シンプソン氏)
地元当局はウルルについて、入山禁止措置も含む管理計画案を検討している。ノーザンテリトリー・ニュース紙は、シンプソン氏の証言はこの動きを加速するかもしれないと伝えている。
豪国立公園当局は7月、文化・安全面の理由から、観光客の入山を禁止する計画を検討していると発表。ピーター・ギャレット(Peter Garrett)環境相もこうした動きを支持していた。一方で、ケビン・ラッド(Kevin Rudd)首相は、年間約35万人の観光客が訪れるウルルが入山禁止になった場合、「非常に悲しいことになる」と語っている。(c)AFP
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オーストラリア癒しの大陸をゆく―パース~アルバニー~エアーズロック
- 作者: 園田 豪
- 出版社/メーカー: 郁朋社
- 発売日: 2002/12
- メディア: 単行本
ダーウィンの航海をたどる「タラ号」がフランスを出発 [環境問題]
【9月8日 AFP】英国の自然科学者チャールズ・ダーウィン(Charles Darwin)が、1831~36年に測量船ビーグル(Beagle)号で航海した軌跡をたどるスクーナー船「タラ(Tara)号」が5日、フランス・ロリアン(Lorient)の港を出航した。
同号は今後3年間で、ダーウィンがたどった航路を含む15万キロを航海し、あらゆる生物の進化の元となった海洋生物への気候変動の影響を調査する予定だ。(c)AFP
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タグ:ダーウィン
【図解】二酸化炭素の排出 [地球温暖化]
【9月8日 AFP】図は、人間の活動による二酸化炭素の平均排出量を示したもの。(c)AFP
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科学者の9割は地球温暖化CO2犯人説はウソだと知っている (宝島社新書)
- 作者: 丸山茂徳
- 出版社/メーカー: 宝島社
- 発売日: 2008/08/08
- メディア: 新書
タグ:二酸化炭素
海草をウシの飼料にして環境を守る、豪大が研究に着手 [地球温暖化]
【9月5日 AFP】ウシのゲップには温室効果ガスであるメタンガスが含まれているが、オーストラリアの研究チームは4日、海草をウシの飼料にすることでこのメタンガスの放出量を減らす研究に着手したことを明らかにした。
ジェームズクック大学(James Cook University)のトニー・パーカー(Tony Parker)氏によると、世界で排出されているメタンガスの20パーセントが家畜のウシから発生しており、その主な原因は飼料にあるという。
世界のウシの少なくとも50%が途上国で飼育されているが、その大半は熱帯地域にあり牧草の質は冬になると低下し、ウシから発生するメタンガスが増える傾向がある。研究チームによると藻などの海草は陸上の草よりも繊維質が少ないうえにでんぷんが多いので牧草よりはるかに消化がよい。このため海草をウシの飼料にするとメタンガスの放出を抑制できるという。
オーストラリアで飼育されている1億2000万頭のヒツジ、ウシ、ヤギなどの家畜が出すメタンガスは、1年間に同国で放出される温暖効果ガスの約12%を占め、温暖効果ガスの放出源として同国で3番目に大きい。
さらに海草をウシの飼料にすればもう1つメリットがある。海草は農業廃水に含まれる窒素やリンなどを吸収する性質があるが、沿岸部の養殖業者がこの目的で海草を利用した例はほとんどなかった。大量に発生する海草を処分する方法がなかったからだ。
今週シドニー(Sydney)でグレートバリアリーフの生態系は温暖化と化学物質を含む廃水の影響で深刻な影響を受けるおそれがあるとの報告書が発表された。
窒素などの栄養分を大量に含む農業廃水はその原因の1つだと指摘するパーカー氏は自らの研究について「私はこの研究を『リーフ・アンド・ビーフ』プロジェクトと呼びたい。海草を利用して畜産業者と水産物の養殖業者を豊かにし、グレートバリアリーフの環境も守れるという壮大な循環につながる可能性があるからだ」と述べた。(c)AFP
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タグ:海草
グリーンランドの氷床が急速に溶解、海面上昇への影響2倍に NGO [地球温暖化]
【9月4日 AFP】国際環境保護団体「グリーンピース(Greenpeace)」によると、グリーンランドの氷床は予想以上に急速に溶けており、これが海面上昇に与える影響は過去7年で2倍に増大したという。自然保護団体の国際自然保護基金(WWF)は2日、北極圏における地球温暖化は、洪水を引き起こしたり気候変動の影響をさらに拡大し、全世界人口の4分の1に影響を及ぼす可能性があるとする報告書を発表した。(c)AFP
タグ:グリーンランド
ソーラーカー「BOcruiser」、世界大会へ ドイツ [地球温暖化]
【9月4日 AFP】ドイツ西部ボーフム(Bochum)の技術専門大学で2日、ソーラーカー「BOcruiser」が披露された。同大が開発したBOcruiserは、オーストラリアで今月開催される世界大会に出場し、2週間かけて北部ダーウィン(Darwin)から南部アデレード(Adelaide)まで3000キロ走破を目指す。(c)AFP
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走れ!ソーラーカー―光と夢の3000キロレース (ノンフィクション・ワールド)
- 作者: 中部 博
- 出版社/メーカー: 大日本図書
- 発売日: 1996/09
- メディア: 単行本
図解 ソーラーカー―やさしい解説で基礎がわかる (SANKAIDO MOTOR BOOKS)
- 作者: 橋口 盛典
- 出版社/メーカー: 山海堂
- 発売日: 1993/05
- メディア: 単行本
タグ:ソーラーカー
「とても創造的」、スバルバルの種子保存施設に国連事務総長も感嘆 [地球温暖化]
【9月3日 AFP】ノルウェーを訪問中の潘基文(パン・キムン、Ban Ki-moon)国連事務総長は2日、スバルバル(Svalbard)諸島にある種子保存施設を見学した。
見学後の記者会見で潘事務総長は、「われわれは今日、困難な問題に直面しているが、その最たるものが、増加する人口への食糧供給を気候変動下でどのように確保するかだ」と指摘。「この施設に保管されている種子は、その助けとなる。持続可能な食料生産はこのような北極圏の環境では難しいかもしれないが、農作物の多様性を保存することで可能になる」と述べた。
「地球最後の日」に備えて重要な種子を保管する目的で2008年2月に開設された同施設では、最大450万種の種子を保存できる。現在、保管しているのは、世界22か国25機関から預けられた40万種の種子だ。
施設内の気温をマイナス18度に保つエアロックを通って内部に入った潘事務総長は、種子が保管されたプラスチックの箱に興味深そうに見入った。
「保存場所が国ごとに並んでいて、非常に創造的だ。未来の世界を維持しようという考え方に感動した」
また、事務総長は施設内の寒さにも驚いたようで、「とても寒い。北極圏より寒い。唇が凍り付いてしまった」と話した。
潘事務総長は、12月にコペンハーゲン(Copenhagen)で開かれる気候変動枠組み条約第15回締約国会議(COP15)を前に北極圏を視察している。(c)AFP
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タグ:国連事務総長